「浮気したのは相手なのに、証拠を集める探偵代まで自分が払うの?」——調査の見積もりを前に、こう感じる方もいるでしょう。
ただし、請求できるかどうかと、実際に相手から回収できるかどうかは別です。不貞行為が認められても、調査費用がそのまま全額返ってくるとは限りません。
先に結論: 配偶者や浮気相手との示談で調査費用の負担を求める余地はあります。しかし裁判では、探偵費用を賠償すべき損害と認めない判断や、一部だけ認める判断があります。「後で相手に払わせるから」という前提で高額な調査を契約しないことが大切です。

浮気調査の探偵代は、相手に請求すれば戻ってくる?
探偵社との調査契約では、通常、依頼者が契約に従って料金を支払います。その費用を配偶者や浮気相手に負担させられるかは、相手が任意に応じるのか、裁判で損害賠償として認めてもらうのかで考え方が変わります。
| 場面 | 相手に求めること | 注意点 |
|---|---|---|
| 探偵社への支払い | 契約した調査料金を支払う | 配偶者や第三者への請求が通るかとは別の契約 |
| 当事者間の話し合い・示談 | 調査費用の負担を含めて合意を目指す | 相手が応じる保証はなく、合意内容と支払条件を明確にする |
| 裁判での損害賠償請求 | 不貞行為と調査費用の関係を説明する | 調査費用が損害と認められるとは限らず、全額回収を前提にしない |
なお、慰謝料・探偵費用・訴訟費用は同じものではありません。慰謝料は精神的苦痛への賠償、探偵費用は証拠収集等の支出、訴訟費用は裁判所に納める手数料等です。混同したまま「裁判に勝てば全部戻る」と判断しないでください。
裁判で探偵費用が問題になる3つの視点
民法709条に基づく損害賠償では、単に支出した事実だけでなく、不法行為と損害との関係が問われます。探偵費用については、具体的な事案ごとに調査の必要性や費用の範囲が問題になってきました。
| 確認の視点 | 説明すべきこと | 確認に役立つ資料 |
|---|---|---|
| ① 調査の必要性 | なぜその時点で調査が必要だったのか/すでに他の証拠はなかったか | 調査前に分かっていた事実、相談記録、手元の証拠 |
| ② 費用・調査範囲の相当性 | なぜその日時・回数・人数・期間が必要だったのか | 契約書、見積書、追加承諾の記録、実働内訳 |
| ③ 不法行為と費用の関係 | その調査で何が分かり、争点の立証にどのように役立ったか | 調査報告書、撮影記録、請求書・領収書 |
東京高裁2024年1月17日判決では、調査費用を損害と認めなかった
探偵費用については、東京高裁2024年1月17日判決が、調査会社の費用は不貞行為から通常生じる損害とはいえないなどとして、賠償の対象と認めなかった例があります。一審では一定額を認めていましたが、高裁で判断が変わりました。
一方、過去には調査の必要性等を踏まえて費用の一部を認めた裁判例もあります。一つの判決から「必ず認められない」「必ず何割戻る」と一般化することはできません。個別の見通しは弁護士に確認してください。
重要: 「裁判で探偵代を回収できる」「調査費用は相手負担だから実質無料」といった説明を、契約を急がせる理由にしていないか確認しましょう。費用負担の判断は探偵社が保証できるものではありません。
同じ探偵費用でも、請求の見通しが変わる場合
以下は裁判の結果を予測するものではなく、依頼前に整理しておきたい典型的な状況の比較です。
| 状況 | 検討するポイント | 気を付けたいこと |
|---|---|---|
| 不貞を疑っているが、確認できる証拠がない | 調査で初めて重要な事実が分かるか | 必要性があっても費用の賠償が当然になるわけではない |
| すでに重要な写真や記録がある | 追加で何を確認する必要があるか | 重複した長期間の調査が必要だったか問われ得る |
| 複数回調査し、一部だけが立証に役立った | 各日の目的・結果・費用を分ける | 総費用すべてが損害と扱われるとは限らない |
| 相手が事実を認め、示談を検討している | 負担額・支払期限・不履行時の対応を合意できるか | 一方的に請求した額に相手が応じる義務はない |
請求する相手は夫・妻?浮気相手?

配偶者に対する請求と、第三者である浮気相手に対する請求は、責任の成立や具体的事情を別々に確認する必要があります。そもそも、「浮気を疑っている」ことと、法律上の不貞行為や損害賠償責任が成立することは同じではありません。
婚姻関係がすでに破綻していたか、第三者が婚姻の事実を認識していたか等、責任の有無そのものが争点になる場合もあります。請求先を決め打ちする前に、現在の関係と証拠を整理してください。
調査費用の請求を考えるなら、契約前から保存したい記録
裁判や交渉のためだけでなく、自分がいくら支払う契約なのかを把握するためにも、次の書類や記録を整理しておくと役立ちます。
① 相談前の情報:いつ・何が起きたのか、確認できた事実と推測、既に持っている資料を分けて記録する。
② 契約と支払い:契約書、重要事項説明書、見積書、支払明細、領収書を保管する。調査員数と実働時間、車両費、追加費用の根拠も確認する。
③ 調査の必要性と結果:各調査日の目的、変更・延長の承諾記録、報告書、どの事実の確認に役立ったかを残す。
探偵業法では契約前の重要事項説明と契約後の書面交付が必要です。「後から相手へ請求するため」だけではなく、不要な調査や追加請求を避けるために、予算・終了条件・報告内容を先に確認しましょう。
「相手に払わせられる」と勧誘し、違法な調査を勧める業者には注意

費用を取り戻したい気持ちにつけ込み、「必ず払わせられる」「違法でも証拠になれば勝てる」などと断定する業者は避ける判断材料になります。探偵業の届出があっても、無断GPS設置、不法侵入、他人の郵便物の持ち出し、不正アクセスなどの行為が無条件に許されるわけではありません。
不適切な取得方法は、証拠の取得経緯や信用性について相手方から争われたり、依頼者の関与が問題となったりする原因になり得ます。違法収集資料が民事裁判で一律に排除されるわけではありませんが、証拠の取得方法そのものが新しい紛争を生まないかという視点が必要です。
依頼前に探偵社・弁護士へ確認したい質問
相談で使える確認文: 「浮気調査を検討していますが、費用を相手に請求できるかは未確定だと理解しています。現在の証拠で不足する点、調査の目的と期間、最低稼働時間、追加費用、合計上限を先に整理したいです。必要なら弁護士にも証拠の要否を確認してから契約を判断します。」
慰謝料や離婚の交渉・裁判を見据えている場合は、調査契約より前に弁護士へ証拠の必要性を相談することも有力な選択です。探偵調査をしないで足りるケースもあります。
探偵代の負担が不安で、依頼を迷っている方へ
状況と手元の資料を整理し、調査が本当に必要か、必要ならどこまで依頼するかを考えるための相談ができます。
フォームは24時間送信可能です。送信後は案内に沿って公式LINEを追加し、返信はLINEで受け取ります。即時返信・即日調査は保証していません。
浮気調査の料金相場と紹介先料金の比較
編集長が実務で見てきた見積もりと紹介先の料金
| 区分 | 1時間あたりの料金 |
|---|---|
| 編集長が実務で見てきた一般的な見積もり例 | 20,000〜25,000円 |
| 編集長が実務で見てきた高額な見積もり例 | 35,000〜40,000円 |
| 浮気110番の紹介先 | 15,000〜18,000円 |
※一般的・高額な見積もり例は編集長おおしろの実務経験に基づくもので、公的な業界平均ではありません。調査人数、経費、契約条件が完全に同じとは限らないため、最終総額が必ず安くなるという保証ではありません。
浮気110番の紹介先は、調査員2〜5名まで時間料金が一律15,000〜18,000円。
必要に応じて調査人数が増えても、基本の時間料金が人数に比例して増える仕組みではありません。
税込・税抜の扱い、基本料金以外の費用、実際の契約総額は見積書で確認してください。
時間単価だけでなく、調査する日時と終了条件を考える
浮気調査の費用を考える際は、調査する必要がある日時と、どの事実を確認したら目的を達成できるかを整理します。候補日が明確なら稼働を絞れる可能性がありますが、情報が少ない場合は先に状況整理をする方が合理的なこともあります。
曜日・時間帯をどう決めるか
帰宅時間の変化、不審な外出があった日など、普段の生活で適法に把握できた情報を整理しましょう。一定の曜日に手掛かりがあれば、調査の候補日を検討できます。
調査を終える条件をどう決めるか
疑わしい外出の実態を知りたいのか、離婚なども視野に入れているのかによって必要な記録は異なります。調査前に「何を確認できればよいのか」を整理してください。
見積もりを比較する際の確認事項
| 見積もりで確認すること | 判断ポイント |
|---|---|
| 調査の目的・必要な記録 | どの事実を確認すれば目的を達成できるか |
| 調査日時・開始地点 | なぜその日時・場所から始めるのか |
| 人数・車両・方法 | 案件に必要な体制として説明されているか |
| 基本料金・税込みの契約総額 | 支払う金額と含まれる項目が明確か |
| 市外移動・延長の条件 | 移動時間、交通費、予定変更をどう扱うか |
| 報告内容・終了条件 | 何を記録し、どの時点で終えるのか |
「何日間の調査が必要」と提示された場合でも、その期間が必要な理由と各日で確認する内容を尋ねてよいのです。浮気調査では、料金の比較と同時に調査の目的が具体化されているかを確かめてください。
浮気110番の特徴と調査設計
浮気110番では、浮気を疑うきっかけだけで調査を勧めるのではなく、相談者が何を解決したいのかを整理することから始めます。状況によって必要な情報や証拠は異なるため、調査を行うかどうかも含めて検討します。
調査が必要と考えられる場合は、確認したい事実から逆算して、調査方法・実施日時・人数・稼働範囲・終了条件を考えます。必要性が低い場合は、探偵社への紹介を前提とせず、別の対応や相談先を検討します。
このように、調査の実施自体ではなく、相談者が目的に沿って判断できることを重視しています。
前掲の料金は探偵社へ支払う費用の比較であり、後から配偶者や第三者に請求して回収できる金額を示すものではありません。紹介先の時間料金は班全体2〜5名に対する基本単価です。
浮気110番が紹介する探偵社の基準
浮気110番では、相談内容に応じて調査の必要性を判断するとともに、紹介を検討する探偵社の調査体制・契約条件・報告方法を確認します。読者ご自身が探偵を選ぶための「6つの条件」とは別に、運営側が確認する項目を示します。
スマートフォンでは表を左右にスクロールして確認できます。
| 審査項目 | 確認が必要な状態の例 | 浮気110番が紹介先に求める条件 |
|---|---|---|
| 自社調査・経験年数 | 担当者の経験や、外注先・新人の関与が分からない | 実際の調査主体、担当調査員の経験、外注の有無と管理体制を確認する |
| 機動力(バイク対応) | 車両が限定され、現場に合う追跡手段を説明できない | 車・バイク・徒歩など、調査環境に応じた安全で適法な運用体制を確認する |
| 料金の明確さ | 契約後の追加料金、延長、車両費の扱いが曖昧 | 見積もり総額、諸経費、追加費用の条件と事前承認方法を確認する |
| 撮影機材 | 必要な場面を記録できる撮影体制や保存方法が不明 | 動画・写真を含む適切な撮影手段と、時刻・状況の記録方法を確認する |
| 報告書の質 | 日時や経過、根拠が不明確で、事実と推測が混在する | 行動の時系列、写真・映像との整合性、事実と推測の区別を確認する |
紹介の可否は案件ごとに判断します。調査が不要と考えられる相談については、探偵社への紹介を前提とせず対応方法を整理します。実際の担当者・機材・料金・報告書の仕様は、依頼先との契約前に個別にご確認ください。
※報告書が裁判で証拠としてどのように評価されるかは、個別の事案と内容によります。法的な判断は必要に応じて弁護士へご相談ください。
探偵選びで確認したい6つの条件
以下は、探偵社との契約前に確認しておきたい項目です。すべての紹介先について実施済みと保証するものではなく、担当者・機材・契約条件は案件ごとに確認します。
完全自社調査
調査の実施主体と、外部委託の有無・管理体制を確認します。
経験10年以上の調査員
実際に担当する調査員の経験・担当体制を確認します。
バイク調査にも対応
現場の交通状況に応じた車・バイク・徒歩などの対応力を確認します。
契約時に合意した額以外の追加請求なし
延長・車両費・実費・中止条件と追加請求の扱いを契約前に確認します。
ビデオカメラを主体に撮影
目的に合う撮影体制と、写真・動画の記録方法を確認します。
弁護士監修の報告書
報告書の作成基準、確認体制、具体的な記録内容を確認します。裁判での採否は保証されません。
調査を契約する前に、費用の負担と目的を整理したいときは
相手に請求できる見通しとは切り離して、今必要な調査と、支払える上限額を確認してから判断しましょう。
フォームは24時間送信可能です。送信後は案内に沿って公式LINEを追加し、返信はLINEで受け取ります。即時返信・即日調査は保証していません。
浮気110番に相談してからの流れ
相談から調査の要否を考えるまでの流れです。最初から探偵社への依頼を決める必要はありません。
STEP 01
匿名・無料のフォームから相談する
状況や困っていることを、分かる範囲で送信します。フォームは24時間送信できますが、即時対応を保証するものではありません。
STEP 02
公式LINEで返信を受け取り、状況を整理する
フォーム送信後、案内に沿って公式LINEを追加してください。返信はLINEで届きます。何が事実で、何を確かめたいのかを整理します。
STEP 03
探偵調査が必要か、ほかの方法で足りるかを考える
相談内容と目的をもとに、調査が必要かを検討します。不要と考えられる場合は、探偵社への紹介を前提とせず対応方針を整理します。
STEP 04
必要な場合だけ、方法・体制・見積もりを確認する
調査が必要と考えられる場合は、紹介先候補の調査方法、日時、人数、費用の範囲や再調査・中止条件を確認します。紹介や調査開始を保証するものではありません。
STEP 05
説明と条件に納得してから、契約するかを決める
依頼先の書面・見積もりを確認したうえで、ご自身が契約を判断します。相談しただけで調査契約は成立しません。
※浮気110番は相談内容の整理と必要性の判断を重視しています。ここに示す手順は相談導線であり、調査結果や紹介先との契約を保証するものではありません。
浮気調査費用の請求についてよくある質問
Q. 探偵に払った浮気調査費用は、配偶者に請求できますか?
A. 請求を求めることは可能ですが、相手に支払義務が生じるかは別です。示談では合意内容、裁判では不法行為との相当因果関係や調査の必要性・費用の相当性などが問題になります。
Q. 浮気相手にも探偵代を請求できますか?
A. 相手方との話し合いで費用負担を求めることはできます。ただし裁判で認められるとは限りません。相手の責任や請求の根拠について、弁護士への確認が必要です。
Q. 裁判に勝てば調査費用は全額戻りますか?
A. いいえ。裁判で不貞行為が認定されても、探偵費用が別の損害として認められるとは限りません。全額回収を前提に高額な調査を契約しないことが重要です。
Q. すでに証拠がある場合でも、追加調査の費用を請求できますか?
A. 追加調査の必要性が問題になります。すでに不貞行為などを立証できる資料が十分ある場合、追加費用の賠償が認められないことがあります。
Q. 探偵費用と慰謝料、裁判費用は同じですか?
A. 同じではありません。慰謝料は精神的損害の賠償、探偵費用は調査のための支出、裁判費用は訴訟手数料などの法定費用です。それぞれの扱いは分けて確認します。
Q. 違法なGPSや無断侵入で取った証拠でも、費用を請求できますか?
A. 調査方法の違法性が問題になる可能性があり、証拠の扱いや依頼者の関与が争われることもあります。違法収集証拠が民事裁判で常に排除されるわけではありませんが、不適切な手段を勧める業者は避けましょう。
Q. 調査前に弁護士へ相談した方がよいですか?
A. 慰謝料請求や離婚交渉を検討している場合は有力な選択肢です。手元の情報で足りるか、追加調査が必要か、予算をどこまでかけるかを整理できます。相談したからといって調査の契約が必須になるわけではありません。
浮気110番の無料相談について
浮気110番では、相談内容を整理し、探偵による調査が本当に必要かどうかを考えます。調査が不要と判断される場合は探偵社への紹介を前提とせず、状況に応じた対応方法を整理します。相談したからといって、探偵社との契約が決まるわけではありません。
相談は匿名・無料で、フォームは24時間送信できます。フォーム送信後は公式LINEの登録が必要で、返信はLINEで届きます。24時間の有人対応や即時返信を保証するものではありません。
まとめ|「請求できる」と「戻ってくる」は別
探偵費用について、配偶者や浮気相手に負担を求めることは考えられます。ただし、示談で相手が応じるか、裁判で損害と認められるかは別です。2024年の東京高裁判決では調査費用が損害と認められなかった例もあるため、全額回収を前提にしないでください。
契約を検討する際は、現在の証拠・調査の必要性・契約額と追加費用・終了条件を整理し、必要に応じて弁護士へ相談しましょう。証拠が足りているなら調査しないという選択も、依頼者を守る大切な判断です。
編集長おおしろについて:探偵業歴10年以上。累計3,000件以上の相談対応経験は編集長個人の経験であり、浮気110番の相談受付件数や調査成功件数を示すものではありません。記事では実務での判断と、確認できる資料・制度上の説明を区別しています。
関連記事と公的資料
参考資料:e-Gov・民法(709条など)/弁護士による東京高裁2024年1月17日判決の解説/弁護士による探偵費用の裁判例の解説/警察庁・探偵業について


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